読書メモ:『エンジニアが教えるミックス・テクニック99』

久しぶりに読書。

自分の音楽能力のパラメータを上げようと思って昔買った本をマクドで一気読み。以下気になった箇所をメモったやつ。
太字の部分は僕が今まで知らなかったこと、試したことがなくてやってみようと思ったこと、忘れてたこと、とかなので重要とかそういう意味ではないです。完全に自分用のメモである。

パートごとのミックスの仕方

各パートのミックスダウンのアプローチとかコツとか。

キック

・コンプかける
・倍音の2kHz〜4kHzあたりを突いて混ざりを良くする
・ローミッドの200Hz〜300Hzあたりをカットしてこもってる感じを抜く

スネア

・基本的にEQ無しでOK
・ガッツ感を出したい場合はコンプやシミュレート系入れる
・リダクションは3dBぐらいまで
・余韻がない場合はリバーブに送る

ハイハット

・ハイが強調されている場合は4kHz周辺をカット
・逆にローを足すぐらいでもOK

ドラムで空気感を出したい場合は

・セットのバランスを取ってからドラムだけの2ミックスを作る→これを思いっきりコンプで潰してリバーブに深めで送る
・元のドラムに軽く混ぜる

ピアノ

・300Hz〜400Hzあたりを思い切りブーストするとモワッとする部分があるので、そこをちょっと抜くとスッキリする。
・ピアノの存在感を高めたいときは8kHz〜12kHzをブースト
・コンプは1dB〜2dBリダクションでOK
・センター近辺に置いてからホール系のリバーブで広げる
真空管とかアナログ系のシミュレーター挿したら音太くなる

ストリングス

バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスから成るチーム。ポップスにはベースがあるのでコントラバスが無い場合が多い。

・オーケストラでの配置は左から第一バイオリン→第二バイオリン→ビオラ→チェロの順で、コントラバスは真ん中の奥ぐらい。
・フルで100-100に広げるよりは90-90ぐらいの範囲に狭めたほうがいい。
・グループにまとめて深いコンプかけつつ多めのリバーブに送るといい。(ミックストラックにより多くのリバーブをかけた方が生っぽい雰囲気出てくるはず)
・リバーブのタイプはホールやコンサート・ホールがオススメ。
・ディレイはテンポディレイ(フィードバック無しの8分音符がLから、4分音符がRから)
・奥から鳴らすようなリミッターの使い方。リミッターで潰してアウトを抑えめにする。
・広がり感の調整はMS処理で。WAVES JJP CollectionのFAIRCHILDシミュレーター(PuigChildっていう名前)にMSエンコーダー&デコーダーが内蔵されてるので簡単らしい。

パッド

・サウンドの隙間を埋める要素として使う。奥で鳴らすとスカスカ感がなくなっていい感じになる。
・コンプで奥行きつけて奥の方から聞こえるように鳴らす。
・コンプ入れるとこもって聞こえるので、2kHz〜4kHzあたりをEQで突いて補正。
・馴染まないときはディレイを深くかける、ラージホールのリバーブに送る。

管楽器

サックス、トランペット、トロンボーンなど。

・2kHz〜5kHzを突いて200Hzあたり(ベースと被る帯域)をカットするとすっきり聞こえる。
・コンプはゲインリダクションが2dBぐらい、ピークは4dBぐらい。
・ディレイ、リバーブかけて生っぽさ出す。
・定位:ソロとかイントロはセンターでOK。歌に被る時は左右に振る。
・アナログシミュレーター、真空管シミュレーターを追加したらさらに生っぽくなる。

各エフェクトの使用方法

エフェクトをどう使い分けるか的な。

センド系とインサート系の使い分け

・基本的に空間系はセンドでかける。
・EQ、コンプ等のダイナミクス系、アナログシミュレーター系はインサートでかける。
センド:原音にエフェクト音を加えていく使い方。
・”原音(DRY)=0、エフェクト音(WET)=100″で設定
・インサート:入力された音が作り変えられる。(EQで削ったり、コンプで音圧上げたり)

ディレイ

「ヤッホー!」って言ったら帰ってくるような音。Delayの直訳=遅延。

・ディレイタイム:原音に対してどれぐらい遅れるか。

  • ショートディレイ:20msec〜50msec
  • ミディアムディレイ:200msec〜350msec
  • ロングディレイ:400msec〜500msec

・フィードバック:ディレイ音が繰り返される回数。

・フィルターで広域をカットする必要性あり。
(山びこの方が明らかに原音より劣化するはずだが、デジタルディレイは綺麗なまま返したりするのであえて歪ませてなじませる)
・ディレイはドラムとベース以外全部にかけるぐらいでOK。

・曲のブレイク部分でディレイ残ってたら変なのでフェーダー書いて調整。

リバーブ

・奥行きと広がりをつける。
リバーブタイプ:どんな部屋で生じるリバーブか? ルーム、ホール、教会など。
リバーブタイム:リバーブ音がなる長さを決めるパラメータ。

・基本的にリバーブは一曲の中で一個でOK。(残響感を統一させる)
・タイプはスモールホールかラージホールが無難。
・リバーブタイムは1.2sec〜1.8secぐらい。
・ベースとドラム以外のほぼ全てのソースをセンドで送って響きを与える。

コンプレッサー

コンプレッサー:圧縮機
・音量レベルを圧縮する働き。
音圧を上げる=「圧縮して音量の凹凸をなくしたサウンドは全体のレベルを持ち上げられる」

スレッショルド:ここで設定したレベル以上の入力があると、コンプが作動する。
レシオ:スレッショルドを超えた信号をどれぐらい圧縮するか。比率が低い方が原音に近いサウンド、比率が高い方が潰れたサウンドになる。
アタックタイム:コンプがかかり始めるまでの時間。
リリースタイム:コンプが解除されるまでの時間。
ゲインリダクション:どれぐらいコンプがかかってるか確認できる。

リミッター

・基本動作はコンプレッサーと同じ。「これ以上の音量は一歩も通さない」という感じで使う。
・ピークだけ抑えるのが目的なので、アタックタイム最速、リリースタイム最速に設定してスレッショルドを調整。
・かけすぎ注意。ダイナミクス失われてのっぺりする。

まとめ

この他にも生音の扱い方、マイクの立て方、その他プロのエンジニアならではのテクニックなどなど、役立つ情報満載でした。音楽やってる人はとりあえず読んでおいて損はないと思います。

ちなみに本書はCDが付属しており、ミックス前とプロのミックス後を聴き比べることができます。便利。

今回、だいぶ前に買ってたやつを電子化してpdfで読んだのですが、こういう本は電子化して読むととても便利だと思いました。画面の左側に本の内容を表示して右側にメモ帳開いて気になった箇所を片っ端から打ち込んでいく。内容を打ち込むことで頭に入ってくるし、文字列にしておけば後から読み返すことも検索することも可能。便利。

電子化ですが、裁断機とかスキャナとか買ったら場所とるしそもそもそんなに頻繁に使わんだろうと思って電子化してくれる業者に依頼しました。1冊200円プラス送料ぐらいだったと思います。到着して1週間も経たないうちぐらいにスキャンしてpdfでデータを受け取れます。「自炊代行」とかで検索したら出てくるはず。便利。

便利な世の中に生まれたなあしかし。

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