2022年10月吉日。妹の結婚式に招待されまして、家族でオーストラリアのブリスベンに行くことになりました。
僕も奥さんも元々バックパッカーをやっていたので海外旅行は慣れているのですが、今回は「0歳児の息子を連れて」という条件付きクエスト。
息子にとっては海外も飛行機も初めての経験。生後10ヶ月なのでフライト中の記憶なんて残らないだろうけど、できれば快適に過ごしてほしい。親側としても旅を終えたときに「子連れのフライト辛すぎ絶対もう一緒に飛行機乗りたくない!」ではなく「めっちゃ楽しかったからまた家族みんなで行こう!」と言えるようになりたい。
その願望を叶えるために、事前準備を徹底的にやりました。あれこれ調べてアイテムを揃えたり、子連れ旅に慣れている友人からアドバイスを貰ったり。
その結果、初めての子連れフライトにしてはストレスを最小限に抑えて、快適に空の旅を楽しむことができました。
というわけで今回はその経験をもとに
- 0歳児連れのフライトのために事前に準備したこと
- 持っていってよかったもの
- 10時間弱のフライトを子と一緒に過ごした感想
などをまとめます。
僕らと同じように、初めて赤ちゃんと一緒に飛行機に乗る人の参考になれば幸いです。
事前準備が全てを制する:ベビーバシネットは絶対リクエストしよう
まずはブリスベン行きの航空券の手配から。移動のストレスを最小限にしたいので直行便で絞ります。と思ったら東京(成田 or 羽田)からブリスベンの直行便って飛んでないんですね。知らんかった。
気を取り直して再検索。成田からゴールドコースト(ブリスベンから車で1時間ちょい)のジェットスターのチケットがあったのでそれに決定。機内食、コンフォートパック、機内エンターテインメント、受託手荷物20kg付きで大人1人往復85,000円ちょい。なかなかいい条件のチケットだと思う。子供料金は10,000円でした。
で、チケットが取れたらベビーバシネット(赤ちゃん用ベッド)のリクエストを入れます。
ベビーバシネットというのはこういうやつ。壁に幼児用の簡易ベッドが取り付けられていて、ここに赤ちゃんを寝かせることができます。この席はオンライン上ではブロックされていることが多いので、チケット取得後に問い合わせフォームなどから直接連絡して確保します。ジェットスターの場合は以下のリンクから。
ベビーバシネット(赤ちゃん用ベッド)について | ジェットスター
フライト当日:長野から車で成田空港へ。駐車場は空港受け渡しプランが便利
で、フライト当日。長野県の信濃町から成田空港へ。自分1人だったら新幹線一択ですが、家族連れなので車で行きました。片道4時間半。思う存分ぐずりたまえ。
駐車場は空港受け渡しができるスーパーパーキングを利用しました。オンラインで予約しておけば成田空港の入り口でスタッフの人が待機してくれていて、鍵を渡せばそのまま車を回収してくれます。帰国時も空港着いたタイミングで電話したら出口まで車回してくれるのでめっちゃ楽。料金は13日間で6,300円でした。リーズナブルだと思う。
成田空港に着いたらベビーカーを借りよう
成田空港のターミナル内には案内カウンターが各所にあって、ベビーカーの貸し出しサービスを無料で行っています。借りましょう。
チェックインの際に自分のベビーカーを預けた後も空港内をこのベビーカーで移動できるのでめっちゃ楽。ちなみにゴールドコースト空港ではベビーカーの貸出サービスがなかったので、抱っこ紐を使いました。
乳児同伴の場合は機内に液体を持ち込めるぞ
チェックインを終えて保安検査へ。通常、100mlを超える容器に入ったあらゆる液体物は航空機内への持ち込みが禁止されていますが、ベビーミルク/ベビーフードは液体物持ち込み制限の対象外です。
僕らはそれを知らなくて事前に作ったミルクを保安検査前に捨ててしまい、検査官の人に「ちなみにさっきミルク捨てたんですけど、どっちみち持ち込めないですよね?」って聞いたら「いえいえ! 赤ちゃんと一緒でしたら大丈夫ですよ!」と教えてくれました。
この記事をご覧の皆様におかれましては僕みたいに「捨てんかったらよかった!」ってならないよう、安心して持ち込んでください。
ちなみに調子乗ってゴールドコーストから帰国便に乗る際、僕と奥さん1リットルのペットボトルを1本ずつ持ち込んだらセキュリティの人に「How many bottles of water can your baby drink?」って笑われて1本没収されました。残念。
ベビールームを活用しよう
保安検査後、トイレの近くにはベビールームがありました。便利。活用しましょう。
おむつ替えてミルク作って準備万端。
赤ちゃん連れフライトの機内持ち込み荷物
機内に持ち込んだ荷物をまとめます。子と快適に過ごすために厳選しました。
抱っこ紐。ぐずったときに抱いて揺らす。両手あくので便利。
ミルクはインナーバッグを使いました。これ便利で、
- 毎回哺乳瓶を洗浄しなくて済む
- 哺乳瓶が1本で済むので荷物がかなり軽くなる
というメリットがあります。
一つ難点がありまして、粉ミルクをインナーバッグに入れることで中で袋がシワシワになって入れるべきお湯の量が分からなくなります。解決方法としては以下の2案。
- もう1本計量用の哺乳瓶を持ち込む
- 厳密に計量するのを諦めて勘でお湯を入れる
うちでは後者の勘に頼りました。いつもと変わらずおいしそうに飲んでたので問題なし。
ちなみにお湯はCAさんに頼めば用意してくれますが、離陸後シートベルトサインが消えてからの提供になります。
水筒にある程度のお湯をストックしておくと心理的に安心。
赤ちゃんが飛行機乗ってギャン泣きする理由の上位に「耳抜きができなくて不快になる」というのがあるらしいです。
食べ物 or 飲み物を飲みこむ際に自然に耳抜きができるので、離陸した瞬間から食べさせました。その甲斐あってか離陸時は機嫌良くしていました。
おむつ、お尻拭き、ゴミ袋はちょっと多めに。オーストラリア滞在中の分は現地調達しました。
漏らして汚れたりすることもあるので、もしものための着替えもワンセット。
あと機内が寒いこともあるので、おくるみも持っておくと安心。
最強のぐずり対策アイテム。YouTubeプレミアムに加入して、お気に入りの「シナぷしゅ」という動画を30本ぐらいダウンロードしておきました。ぶっ通しで再生し続けてもフライト中の間が持つ。
0歳児との機内での過ごし方
今回の10時間ほどのフライトの過ごし方をまとめます。
- 着席後、出発が1時間遅れ→ぐずり始める
- ミルクとひじきせんべいでつなぐ
- 離陸後バシネットに置く→いつもと違う環境でなかなか寝つけず
- 抱いてひたすら揺らして寝かせる
- おむつ交換対応
- トイレにおむつ交換用の台あって便利
- ミルク要求
- ぐずり始める前にミルクを冷ましておいてギャン泣きタイムを最小限に抑える
- 1〜2時間おきに奥さんと子守りの担当交代
- 交代してくれている間に仮眠して体力温存
という感じの繰り返し。
体力的にはそれなりに負荷がかかりますが、事前準備と脳内シミュレーションをしておけば全然クリアできると思います。余裕余裕。
初の子連れフライトを終えて
今回の10時間のフライトを終えて、得た知見や思ったことをまとめます。
バシネットはシートベルト着用サインがついたら使用中止
バシネットはシートベルト着用サインが点灯したら畳まなければいけません。今回は気流が悪いところに入ることが多くて、畳むたびに子が起きて割と大変でした。
CAさんが何度か「せっかく寝たところなのにすみません……」と申し訳なさそうにされていましたが、安全のためだしゴネたところで結果は変わらないので毎回笑顔で「いえいえ全然大丈夫です!」と返しておきました。子連れだとこちらからもイレギュラーなリクエストが発生しがちなので、CAさんからは良い乗客だと思われるにこしたことはないと思います。
担当交代中の仮眠の質をノイズキャンセリングイヤホンで向上させよう
飛行機の中って永続的にエンジンの轟音が鳴り続けているので気づかないうちにストレス溜まりがち。搭乗中はほぼずっとAirPods Proをつけていました。これつけてると聴覚上のダメージがほぼゼロです。
子をあやしてくれる同乗客は神
フライト中、近くの席の人が子に向けて変な顔したり手を振ったりしてくれてマジ助かりました。
子が喜ぶのはもちろんなのですが、子連れの自分たちが少なくとも「うるせーな」と思われていないことを感じられる安心感。
今後自分が同じ立場になっても、今回あやしてくれた人みたいにガンガンあやしていきたい。
まとめ
そんなこんなで無事到着。
往復の旅程をすべて終えて「めっちゃ楽しかったからまたみんなで海外行こう!」という会話ができたので今回のクエストは無事クリアできたと思います。やったぜ。
これを読んでくれた方々の家族での空の旅が快適になったらいいなーと思います。赤ちゃんと一緒でも今まで通り旅を楽しんでいきましょう。
いつもながらストレスの想定力とそれに対する対策の徹底ぶりが流石ですね。子育ての合間を縫って更新してくださるのを楽しみに今後もお待ちしてます。
ありがとうございます! 今年は徐々に執筆ペースを戻していこうと思います!
空の旅の記事、心待ちにしておりました!
アップありがとうございます。
搭乗前の笑顔が最高に可愛いですね!
哺乳瓶用インナーバッグというものを初めて知りました。
空の旅をする予定は今のところはないのですが、
どういうところに気をつければ良いのかなど、遠出する際の参考になります!
今、お子さんは1歳になったくらいでしょうか?
お誕生日おめでとうございます。
これからも健やかに成長され、ご家族皆そろって元気に過ごされている様子を拝見できると嬉しいです。
コメントありがとうございます! 哺乳瓶のインナーバッグ、1泊2日とかの短期のお出かけでも役立つのでおすすめです。
息子は先週、無事に1歳を迎えました。今年も家族そろって元気にやっていきます!