『きっと、星のせいじゃない。』
『きっと、星のせいじゃない。』の試写会の当選ハガキが届いたので若葉ウオークの映画館まで観に行ってきました。人生で初めての試写会です。
『きっと、星のせいじゃない。』は重病を患ったふたりの青春恋愛映画。こういう、余命宣告された人を描く映画に興味を惹きつけられることが多いです。
「ここで泣かせてやるぞ」みたいな安易なポイントはなく、じわじわと感情を揺らされるストーリー。素敵な音楽や演出も相まって気づいたら「あれ…目から汗が…」ってなってます。会場内からは鼻をすする音がちらほら。
日々の生活を送っていると「人生は一度きり」という当たり前のことを忘れがちになってしまう。そんな中に香辛料としてこういう映画を観るといいのではないでしょうか。スパイスを取り入れて汗を(目から)流せばいいと思うよ!
観終わってから「今後はとにかく素直に生きてやりたいことやってひたすら身近な人を幸せにしてやるぞ」と思いました。
『きっと、星のせいじゃない。』の邦題について
原作小説の邦題:『さよならを待つふたりのために』
映画化されたタイトル:『The Fault in Our Stars』
邦題:『きっと、星のせいじゃない。』
と、いろいろな名前がある本作品。邦題に関しては「原題と真逆の意味じゃねえか!」など、ネットで調べてみると賛否両論(っていうか否定派の人がかなり多い)です。
で、なんでこういう邦題になったのかなーと思って気になって調べていたら興味深い文章が出てきました。以下引用。
邦題が否定型になっているのは、原題が、シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」第一幕第二場の
「The fault, dear Brutus, is not in our stars. But in ourselves, that we are underlings.」
だからブルータス、おれたちが人の風下に立つのは運勢の星が悪いのではない、罪はおれたち自身にある。
から引いているから。原作者はこう言っている。
この「The Fault in Our Stars」というタイトルは、(主人公二人が不治の病だという)不幸(fault)が、自分たちのせいではない(星=運命のせいだ)、という主張であるかのように見えるかもしれません。
確かに二人は自らに病を招くなにごとをしたわけでもありません。それは避けることも変えることもできない事実でした。(※注:この作品は実話をベースにしている)
しかし、この言葉で言いたいことはそうではありません。彼らが、The Fault in their Stars、すなわち自分たちを待ち受けていた避け得ぬ不幸な運命にもかかわらず、それでもなお自らの「生」を自らの手で切り開こうとすることの美しさなのです。ということで、そう的外れな邦題でもないと思う。
なるほど!
コメントを残す