有名作品を模写して、その贋作を慈善事業として美術館に寄付し続けるマーク・ランディスという実在した男を追ったドキュメンタリー。金銭の授受がないので詐欺罪に問えない特殊な事件。キャッチコピーは「本物の贋作あげます」。プライム・ビデオで見れます。
『美術館を手玉にとった男』のあらすじ
- 騙された美術館の人たち
- 当時のニュース映像
- 捜査したFBI捜査官
- ランディスの生活や制作風景
などの映像を紡ぎながら淡々と時間が進みます。ランディスに騙された美術館は驚きの全米20州、計46館。
『美術館を手玉にとった男』の感想をできるだけネタバレなしでざっと
ランディスについて
- ちょっとした仕草が全部かっこいい
- 絵の具を取り出す手つき
- スーパーで買い物カートを戻す動作
- 冷凍食品をチンする何気ない1シーン
- 全部いい
- ぶっ飛んでて行動原理がよくわからない
- 贋作制作のモチベーションは?
- なぜ売らずに寄贈する?
- ある人は「彼の行為自体がアートのようだ」と評する
- 掴みどころがないのに核心をついたことを言う
- 多作すげえ
映像について
- 映像がいい
- 撮り方も編集も美しい
- エンドロールかっこいい
- 音楽がいい
- 選曲がいい上に使い方が丁寧
『美術館を手玉にとった男』まとめ
週末の夜にしっぽり観るのにいい映画です。イカれてるけどかっこいい大人の物語。こんな人間ほかに見たことない。
最後に個人的にグッと来たシーンでランディスが口にしたセリフを引用しておきます。
「私は芸術家じゃない、ただの図画工作だよ」
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