C6H12O6 → 2 C2H5OH + 2 CO2
突然ですが上記はアルコール発酵の化学式です。1分子のグルコース(糖)からエタノールと二酸化炭素が2分子ずつできます。
アルコール発酵をするのに必要なのが「酵母」というものです。酵母が嫌気的な環境で生きる為に糖を食べて生命維持活動をした結果、酵母によって排泄されるもの、それがアルコールだそうです。
つまり、
- 甘い液体に酵母を入れる
- 酵母が活性化する暖かいところに置いておく
- 発酵が完了するまで待つ
というプロセスを経れば酒が出来上がるはずです。
冒頭のC6H12O6 → 2 C2H5OH + 2 CO2という化学式は「甘いもの feat.酵母 → アルコール + 炭酸」と言い換えることができるでしょう。
で、酵母が楽天で売ってたので買ってみました。そんなカジュアルに売ってるものだとは知らんかった。ここまでが前置きです。
お酒を作ろう
それでは購入した酵母を使って酒を作ってみましょう。
ところで法治国家の日本には酒税法というものがあり、酒類製造免許を持たない一般人がアルコール度数1%以上の液体を製造すると10年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられることがあります。刑が意外と重い。各自気をつけてください。
というわけでアルコール度数1%を超えない範囲を狙って作っていきます。
中身です。風邪薬みたい。
うまそうなリンゴジュースを買いました。今回はこのリンゴジュースさんにアルコール発酵していただきます。よろしくお願いします。
酵母を入れます。
入れました。
このあと蓋してゆっくりひっくり返したりして混ぜ合わせました。
んでサランラップで蓋して2日間ほど常温で放置します。夏場なら1日でいいかも。瓶に付属の蓋を使わずサランラップを用いる理由は発酵する際に二酸化炭素が発生するからです。密封すると発生した二酸化炭素が発生して内圧が高まり瓶が耐えきれなくなった瞬間に爆発して部屋が最悪なことになるはずなので勇気ある頭の悪い方は試してみてはいかがでしょうか。
2日後。めっちゃ泡立ってる。
というわけで飲んでみました。感想は
- 炭酸がすげえ
- 思ったより酒っぽくない
という感じです。アルコール度数3%とかの缶チューハイよりもさらにお酒感がないというか、ほとんどジュースです。
お酒を作ろう 第2ラウンド
後日リベンジしました。「ぶどうジュースでやればもっとワインぽくなるのでは?」という仮設の検証です。
酵母入れてかき混ぜてラップして2日間放置。
2日後です。めっちゃ発酵しとる。リンゴジュースを超える泡の量。これは期待できます。
飲んでみました。感想は
- まずい
です。っていうか誰がなんと言おうとこれは酒ではない。なんなんだこの液体は。大失敗です。
まとめ
酒は買ったほうが早いしうまい。
そのほか思ったこととか豆知識とか
- 発酵前と発酵後を飲み比べてみると発酵後の方が甘くないので「あ、糖が分解されたからか!」と知識が経験になる瞬間を体験できる
- ざっくり言うと2%の糖液から1%のアルコール液を得ることができる
- 砂糖、蜂蜜、ブドウ糖などで加糖してから発酵させるともっと酒っぽくなるはずだけど1%を超えると違法
- 発酵後に容器の底に残っている澱は主に酵母なので、そこに甘いジュースを入れることで無限にお酒を生成することができる
- 酵母はAmazonでも売ってるけど送料を考えると楽天で買うほうがトータルで安い
- イースト菌でも同じことができるらしい
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