3年ぶりぐらいにスタジオに入ってレコーディングの立ち会いをしてきました。11時間。
エンジニアのノアさんから色々学ぶことがあったり、自分の成長を実感できたり、新たな発見があったりと、とても有意義で濃密な時間を過ごすことができて最高だったので忘れないようにメモしておきます。
マイクの使い分け
Neumann M149 TUBEは音と一緒に雰囲気や感情をまるごと録れてすごい。何気ないものを何気なく録音してくれる繊細なマイク。
- 細かい部分まで表現したいとき
- とにかく綺麗に録っておいて後から色々編集できる余地を持ちたいとき
にこれ使うとよさそう。
デメリットとしてはとにかくありのままを録ってくれるので「歌い慣れていない」「逆に歌いこみすぎて小慣れてて面白みがない」「感情を作ろうとしているのがわかって演技っぽい」「あ、今一瞬油断したな」というところまで音に出ます。
JZのやつは角が取れてまとまりのある音が録れてすごい。余計な成分(ハイの痛い音とか)を省いてくれます。
- 作業効率を最大化したいとき
- あえてラフな感じを出したいとき
にこっち使うとよさそう。
Ableton Liveのビットデプス設定
ノアさんに「僕もビートライブのときはLive使ってるんですけど、ビットデプス32bitに変えたらめちゃくちゃ音良くなりますよ」って教えてもらって即座に変更しました。今まで16bitでやってたのですが、32bitにすると確かに音の粒が細かくなったような気がします。当分このまま使ってみる。
モニターヘッドホン
AIAIAIのヘッドホンがあったので確認用にちょこっと使わせてもらったところとても良かったです。将来密閉型が追加で必要になったら買い足すかもしれない。
モニタースピーカー
普段お世話になってるスタジオと環境合わせたら今まで以上に得るものがありそうだなーと考え始め、将来吸音&防音をキッチリできる機会でモニタースピーカーを買い足そうと思いました。EVE AudioのSC307を今後5年以内に買いそうな気がします。
ブログやっててよかった
歌詞の
- 「てにをは」
- 助詞を変えたほうがいいか
- 漢字にするかひらがなにするか
みたいな迷いが歌い手さんに出たときに理由を添えてレスポンスできるようになってて、「あ。おれ成長してる」と実感しました。
これは確実にブログで日常的に言葉を扱うようになった結果で、もともとブログやっててこういう役立ち方ができると思ってなかったのでスティーブ・ジョブズのスピーチの「点と点がつながって線になる」というのを体験できて「こういうことか……」という感動がありました。
OZONE 7がいいらしい
「普段OZONE 5をマスターに挿してて、6使ってみたらあんまりしっくりこなかったんですよねー」という話をしていたら「OZONEは7でめちゃくちゃ良くなってますよ」と教えてもらったので近いうちに体験版使ってみようと思います。
Lurssen Mastering Consoleがいいらしい
マスターに挿してプリセット選ぶだけでサクッと2mixのクオリティを上げてくれるマスタリングツール。
グラミー賞受賞作品を手がけてきたロサンゼルスのマスタリングスタジオのセットアップ全体が忠実にモデリングされているらしく、ラフミックスに挿してもらって聴き比べたらめちゃくちゃ良かったです。これは多分買う。
行き詰まったときにやり方を変えてみると突破口が見つかるかも
レコーディングしてて「何かしっくりこないけど理由がわからない」みたいなときは普段と違うやり方で録ってみると新たな発見があって面白い。
- 部屋を真っ暗にする
- 座って歌う
- 座って姿勢崩して歌う
- お酒飲んでみる
→いい意味で力が抜けて声とトラックがバッチリ合ったり、リリックの内容によってはこの歌い方の方が言葉がスッと耳に入ってきたり。
- BPM落としてみる
- 口を開ける大きさを変える
- 声量をできるだけ小さくする
→声量・勢い・バイブス頼りにならない分丁寧に歌うようになって表現力が深くなる。
- 一旦別の曲やってから数時間後にやり直してみる
- 方向性についてディスカッションをする
→テイクを重ねるごとに面白みがなくなることがあって、そうなったら早い段階で離れた方がいい。
まとめ
そんな感じです。もっと覚えたことあったのに結構忘れてる気がするので今後はちゃんとメモを残すようにしよう。
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