料理研究家の野本やすゆきさんが週末だけ開けているお店に行ってきました。予約困難なお寿司屋さん。奥さんが3ヶ月前ぐらいから電話して取ってくれました。ありがたい。


着席早々ビールを投入。薄口のグラス。銘柄はエビス。店内にはジャジーな音楽が流れています。ジャズかかってるお寿司屋さんは名店の法則。

一品目はカツオとワカメ。炙られた皮目が香ばしい。

ビール飲んでる場合じゃねえと思って早々に日本酒にシフトチェンジ。いっちょらいという福井県のお酒。ワイン好きな人に刺さりそうな華やかな味わい。うめえ。

アジのフライ。お寿司屋さんでこういうフライもの出てきたの初めてな気がしますが、タルタルにガリが使われていてなるほどこれはうまい! となりました。

カニの茶碗蒸し。上品なお出汁で具沢山。10杯食える。

いくら。弾力がすごかった。そして粒が大きい。

店主さんのノリがよくて、「お寿司の写真撮っていいですか?」って尋ねるとこういう風にポージングしてくれます。好き。

そんなわけで1貫目はタイ。淡白だけど噛んでるとどんどん旨味が出てくる。熟成の妙。

マグロの赤身は「天パネ」という胴体の中心部位。筋がなくて優しい口当たり。それでいて味は力強い。食べると笑顔になります。


甘エビ、コハダ。お寿司全部おいしい。シャリの味とか温度とかが超好み。

乾坤一という宮城のお酒を合わせてみました。米! って感じでお寿司に負けない主張。
ちなみに日本酒は全部1合800円の明朗会計。あと裏メニューでハイボールがあるそうで、店主さん曰く「うちのハイボールめっちゃ濃いんですよ」とのことでした。次回挑戦してみたい。

銚子で取れた金目鯛は10秒間だけヅケにするという仕事がなされて出てきました。旨味がしっとりと封じ込められていて感動。

「トロは今日一番いいところ切ってます。あれ、昨日も同じこと言ったかも」という軽快なトークでこちらを飽きさせない。さっきの天パネで高まった期待を大きく超えてきて食った瞬間瞳孔が開きました。

ウニは塩かタレが選べます。せっかくなので味がわかりやすい塩で。あーー写真見返しててまた食べたくなってきた。

コースの大トリは穴子。ふわふわ。

最後にお椀が出てきます。その日のネタで出汁を取っているとのこと。どうでもいいですが豆腐の断面がきれいでした。




追加で白イカ、新サンマ、トロタクを追加して青森の陸奥八仙をパートナーに召喚してターンエンド。「まだお酒飲めます? お、じゃあちょっと多めに入れておきます」って感じで最後までサービス全開。

デザートは最中に挟まれたアイス。
夜はおまかせコースのみ。お値段は6,500円とリーズナブル。町のお寿司屋さんという雰囲気で居心地良かったです。季節を変えてまた伺いたい。
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