クリスマスはいいもの食べようという風習があるのでこういう機会でもないと行かないお店に行ってきました。ウニバー「Kai 一章」です。
ウニバー「Kai 一章」でコースをキメよう

店先。めっちゃかっこいい。
場所は築地のど真ん中なのですが、近くまで来てもどこにあるのかわからなくて電話して場所を教えてもらいました。以前行った寿司清新館の斜向かいあたりにあります。

まずはビール。
「今年も1年ありがとうございました。来年も良い年にしましょう」と彼女と乾杯。クリスマスのアレで来たつもりがいつのまにか忘年会になってた。

箸置きめっちゃおしゃれ。売ってほしい。

一発目のやつです。
左手前にあるのが帆立と鮪のお刺身。帆立はこれでもかというほど甘く、鮪はハイレベルすぎてもはや肉でした。鮪はレベル99まで育てると赤身の部分が肉になります。
あと醤油がとても美味しくてTHE・陰の立役者という感じです。間違いなく今年口にした醤油の中で一番うまかったので2016年度のMVS(Most Valuable SoySource)を獲得しました。


姫さざえとたらこの何かです。上品で優しい味。

ところでこのお店はウニバーなので、BARです。カウンター席はこんな感じで調理している様子を観戦できて楽しい。

ドン

パァ
鰤を炊いたやつです。柚子の香りがしてうまい。

こちらも本気を出すしかないようですので日本酒にします。阿部勘(あべかん)という宮城県の辛口のお酒で、キリッとしててバランス取れた味。うまい。食材の旨味を引き出してくれる系。


ウニ on the 茶碗蒸しです。死ぬほどうまく、控えめに言って宝石でした。

割と早い段階でラスボスが登場。右から根室産のバフンウニ、函館産のバフンウニ、国後島産のバフンウニです。
先にひとくち食べた彼女が眼光をカッと開いて僕の方を凝視したまま無言でフリーズしたので、「いやいやさすがにそのリアクションはやりすぎやろ」と言いながら僕もひとくち食べたらその瞬間に「エンッ!」ってなってほっぺたが落ちて爆発しました。なんだこれは。マジか。これがウニか。

3人合わせてパフュームです。
右のは甘くて濃厚な旨味があり、真ん中のは海藻の香りが強く、左のはあっさりしてスッと後味が消えるという特徴がありました。味のポリリズム。ウニって産地によって味全然違うんですね。同じ北海道でもこれほど違いあるの面白い。


白子ときのこを味噌で焼いたやつです。本物の味がします。奥にいるしいたけがヤバくて、これももはや肉でした。しいたけもレベル99まで育てると肉になります。しいたけなのに。
ところでこのお店、食器類が常軌を逸する質で料理が出てくるたびに毎回ワー! ってなるんです。いい食器っていいですよね。

ここからクライマック寿司タイムです。金目鯛。口に運んだ瞬間に目がくらみ、舌は踊り、無意識に発話したら「おいしい(おいしい)」とエコーがかかりました。

なんかカニのやつ。禁漁期間の関係で1年の間の2ヶ月間しか食べられないレアアイテムなので食べるとHPの最大値が上がります。
ここら辺で日高見(ひたかみ)の弥助(やすけ)という宮城県石巻市の日本酒を注文しました。弥助とは隠語で「寿司」の意味であり、つまりお寿司にめっちゃ合うお酒です。これとても好みだったので近いうちに一升瓶で買うことになります。

赤貝という現代美術。

トロ。板前さんとハイタッチしたい。

長野県の澤の花(さわのはな)です。ひとつ前の日高見の弥助が満点を叩き出しましたがこちらの選手も奮闘してくれました。

穴子です。温かいうちに口に放り込むと訪れます。幸せが。舌に。

〆のしめ鯖です。浅めに〆られていて新鮮。


お吸い物です。
「えっ、めっちゃ海老の香りする! なんで?」「焼いてるからじゃない?」「焼くだけでこんなに香り出る?」「焼くだけでは出ないと思う」「なんでやろ?」「なんでやろな?」という会話をしました。汁物でこんなに盛り上がったの初めてです。

最後はデザートですが、これはウニのアイスです。海の幸をデザートにするとか頭おかしいんじゃねえのか酢豚にパイナップル的な発想かよと思いましたが食べてみると「絶妙」としか言いようがなく、うっとりしました。
そんなこんなで食事のコースがひとり15,000円で二人分とお酒を合わせるとPS4みたいな値段になりましたが、常識的に考えてPS4よりウニもらった方が嬉しいので完全にメリークリスマスでした。ありがとうございました。
ウニバー「Kai 一章」
場所:東京都中央区築地4-14-17
TEL:03-3543-5335
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