簡単に速読を覚えるための4つの方法と、意識するとさらに捗る点4つ

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読書をしてたらすぐ時間が経ってしまう。なぜならだらだら読んでしまうからです。

そこで、文字を読むスピードを上げようと思って勉強しました。速読というやつです。いくつか本を読んでいろいろと試してみた結果、読むスピードが体感で3倍ぐらいになりました。

僕は毎日6時間ぐらいは読むこと(ネット、漫画、本)に費やしているので、1日あたり4時間の短縮です。一ヶ月で120時間、一年で1460時間、時給1000円で換算したとしても年1,460,000円分のスキルです。ひゃくよんじゅうろくまんえん…! 速読すごい。覚えてよかった。

というわけで自分なりに速読の手順をまとめてみます。

簡単に言うと

  1. 目次読み込む
  2. 5分ぐらいで本文ざっと全部読む
  3. 必要な箇所を再読する
  4. アウトプットする

というものです。順番に説明します。

1. 目次を熟読して取捨選択

「まず目次を読み込みましょう」という手法。これ、どの速読指南書を読んでも書かれています。みんなが口を揃えて言うってことはそれほど大事なことなんだろうと思って実践してみたところ、これがかなり良い。

目次はいわば海路図のようなもので、

  • この本は全体的にどんな感じか
  • どこに何が書いてあるか

いうことが記されています。本文に入る前にこれを読むことで

  • 自分がすでに知っていること
  • この本からは特に学ぶ必要がないもの
  • 今の時点では興味がないこと
  • 学びたいこと
  • 興味を惹かれたもの
  • 面白そうだけど今の自分の知識では消化しきれないもの

などの「捨てる部分」と「熟読すべき部分」を発見することができます。

目次を読みながら、砂浜できれいな貝殻を探すようなイメージで、キラリと光る場所にアタリをつけます。その箇所を頭の片隅で覚えつつ次のステップに進みます。

もし目次を読んでみて全体的にダメそうな本ならこの時点で読むのをやめて他の本を探してください

2. 5分以内でざっと全部読む

目次を読み込んだら、次は本文を最後までざっと読み進めます。5分以内で一冊スキャンするイメージで、最初から最後まで同じリズムでだーっと行きます。

この時点では内容を完全に理解しようとする必要はなくて、5分以内にスキャンを終わらせるのが最優先事項です。

ここでのスキャンの目的は2つ。

ひとつは「自分にとって有益かどうか」「読み込む価値があるか」の仕分け

もうひとつは「ここに役立ちそうなことが書いてある」「この箇所だけ時間かけて読めば良さそう」など、その本のキモになるような部分を見つけ出すことです。

流し読みしてる時点で気になる箇所が出てきたら折り目をつけたり、ポストイットを貼り付けたり、色がついたペンで書き込んだりしてもOK。

スキャン後、もし再読の価値がなければその本の読書はここで終わり。再読の価値があれば次のステップに進みます。

3. 気になる箇所を再読する

一つ前のスキャンのステップで、以下の箇所がかなり明確になっているはずです。

  • 役に立ちそうな箇所
  • 面白そうな箇所
  • なんか引っかかった箇所

こういうポイントを再読して、知識の定着を図ります。

僕はここまでの「目次読む→ざっと読む→再読する」という一連の流れで、今まで普通に読書していたときよりもかなり効率的に読むことができていることに気がつきました。

4. アウトプットする

以前の僕「アウトプットする時間で他の本読んだ方が良くない?」
現在の僕「うるせえアウトプットしたら記憶の定着が段違いだから黙ってやってみろ」

読書ノートでもメモでもブログでもなんでもいいですが、読んだことをまとめると知識が定着しやすいです。

読み終えてしばらく経つと何が書いてあったかっていう記憶が薄れていってしまうので、忘れないうちに書き写すなり、得た知識を自分の言葉でまとめるなり、お好みの方法でアウトプットしてしまいましょう。

選ぶことは捨てること

というわけで速読の4つのステップでした。要は

  • 目次読んで微妙だったら捨てる
  • ざっと読んで特に気になる箇所がなければ捨てる

こういう選別のプロセスを意識的に行って最後まで残った貴重な部分、マグロで言うところの大トロみたいな部分をじっくり頂く、というのが速読の考え方なんだと思います。

速読技術の参考にした本

今回参考にした本は以下の2冊。

『読書の技法』 佐藤 優

メインに読んだのがこの『読書の技法』という本。

第1章は多読の技法、第2章は熟読の技法なので飛ばし読みして終了。
第4章以降は読書ノートの作り方とか、どんな本を読めばいいかみたいなことが書かれています。ここも飛ばし読みでOK。

第3章で速読の技法が解説されています。速読の技術をつけたい人はここを読み込むといいです。

フォーカス・リーディング 寺田 昌嗣

サブ的に読んだのがこの『フォーカス・リーディング』という本。

第2項の101ページから速読の細かいテクニック的なこと(座り方とか呼吸法とか目の動かし方とか)が書かれていたので読み込みました。他は「んー?」って感じだったのでチャチャッと読み飛ばし。

忙しい人はこちらは捨てて、前述の『読書の技法』だけ読めばいいと思います。

その他速読のコツ、意識すると捗る点4つ

本文に書ききれなかった速読のコツをまとめます。

音読やめたら読むスピード上がるよ

頭の中で音読していると「文字読む→音声に変換→理解」というプロセスになります。

それが音読しないと「文字読む→理解」となるので音声変換を省略できる分だけ脳の処理速度が上がり、結果的に読める量が増えます。

小説は速読しなくていいと思う

僕は小説に関しては「接続詞の使い方や比喩表現、情景描写などその本の文字全てを味わいたい。一文字一文字を楽しみたい」派です。

それを速読するのは野暮というか、手間暇かけたフランス料理をガッついてかき込むような、年代物の繊細なワインをボトルで一気飲みするようなもので、なんかちょっと違うよね、と思います。

というわけで僕は小説は基本的に速読しないようにしています。

この記事で挙げた方法でもある程度は速読できるのかもしれませんが、小説は大概目次がなくて、ざっと読んでみてもどこに何が書いてあるかわかりにくいです。そういう本を速読してみると大抵意味わからなくなって「?」ってなります。なのでそもそも小説は速読に向いてないと思います。

もし小説を速読するのにいい方法があるよ!って方がいらっしゃいましたら教えてください。

難しい本や未知の分野に入るときは入門書から読むのオススメ

新しい分野の勉強をする場合は、難しい本を選んでしまうと速読しようが熟読しようが全く頭に入ってきません。入門書から入ったほうが後々の理解がスムーズです。

マンガで学ぶシリーズが特にオススメ。

こういうやつ。

漫画版を読んで全部を理解することはできないですが全体像をつかむのに最適です。これ読んでからさらに突っ込んだ内容の本や原書を読むと理解のスピードが段違い。

軽く知ったかぶりできるぐらいの知識はつくので急ぎの場合はこれだけ読んでおくのもアリだと思います。

読書ノートめんどくさいならiPhoneの音声入力使うといいよ

アウトプットが大事ってわかっててもめんどくさいですよね。

僕は読んでる最中に気になったところはiPhoneのメモ帳にだーっとメモっています。iPhoneでメモするときは音声入力が手っ取り早くて便利。マジで一瞬。フリック入力の5倍以上の速度です。普通に喋る感覚なので楽。

まとめ

以上、速読のステップとコツでした。

もちろん読書だけじゃなくて、iPhoneやMacなんかでネットサーフィンしながら記事読むのにも応用できます。媒体が変われど基本は同じですね。取捨選択してトロだけ食べる。

速読術を身につけて浮いた時間でさらに本を読むなりのんびりするなり好きなことやるなりして楽しい生活を送りましょう!

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