北参道の本格的な中華料理屋さんに連れていってもらいました。場所は北参道駅から歩いてすぐのマンションの地下。看板が出ていない隠れ家のレストラン。

前菜。
名古屋コーチンとかホタテとかうずらのピータンとか台湾のマコモタケとかウニとかキャビアとか。全部うまいしいろんな種類をちょっとずつ食べられるの最高。お酒進みまくり。

お酒は紹興酒を頂きました。ホールに立っている店主さんの目が行き届いていて、少なくなったらすぐに注ぎにきてくれます。

腹の部分を押しながらすするように食べるととんでもない旨味がギュンと脳に直撃する酔っ払い蟹。老酒に蟹を漬けたやつ。死に方選べるならこの調理法で死にたい。

モウカザメ、ヨシキリザメ、アオザメのフカヒレ煮込み3種食べ比べ。それぞれ味も食感もすべて違うのが面白い。コラーゲン的なアレでプルプルしたり、お値段のことを考えて箸を持つ手がプルプルしたりします。

蟹第二弾。

ウォゥ。

一つの甲羅にさっきの蟹4杯分の身と蟹味噌がぎっしり詰められていて、食べてる間ずっと半笑いでした。すげーわこれ。

粉皮雪菜(フンピーシエサイ)という料理。春雨の原料の緑豆と雪菜を山椒でシビシビに味付けしたもの。はじめて食べた。自分の食の枠が広がる一品。

一瞬「は?」ってなりましたが乞食鳥という料理です。名古屋コーチンの手羽先を蓮の葉で包んで、それを粘土で固めて焼いたもの。手間のかけ方がすごい。

ハンマーでブチ割るとこのような。香り高くてジューシー。
この後にメインのお肉料理が出てきたんですが写真撮り忘れてしまいました。牛豚鳥の全種類で、その中でも箸でほろほろに崩せる米沢牛の頬煮込みがすごかった。

〆はかにみそご飯。旨味成分がご飯の一粒一粒に行き渡っていて、何かに取り憑かれたように一気食いしてしまった。やべえですよこれは。

デザートはソルベなどの6種類から好きなだけ選べるシステム。変わり種のすっぽんゼリーにしてみました。
あと追加でショコラとブランデー。王様になった気分。

最後は温かいジャスミン茶でコース終了。感動の連続でございました。
ちなみにここの店主の梅本さんの経歴が面白くて、和食料理人としてキャリアをスタートして中華料理人に転身したり、24歳で西麻布にお店を出したり、かと思ったら突然お店を畳んで2年間の世界放浪の旅に出かけたり、帰国してこの小熊飯店をオープンしたらすぐにミシュラン2つ星を獲得したりと、漫画みたいな人生です。魅力的。
味もサービスも最高で、とてもいい気分でお店を後にしました。たぶん死ぬまで忘れないお店のひとつ。
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