ラッパーの神門(ごうど)くんのアーティスト写真を撮らせていただきました。人生初のポートレート撮影のお仕事です。備忘録を兼ねて仕事の流れを残しておきます。
ロケーションの選定
まず電話で何度か打ち合わせを重ねてロケーションを決めました。
- アルバムの方向性
- リリックとの関連性
- 風景が持つ力
を考えると川が撮影場所としてベストですねという話になり、神戸の街に流れる川に沿って歩きながらパシャパシャと撮ってきました。
方向性の決定
ロケ当日、歩きながら話しながら撮りながら表情などの細かい部分の方向性を固めていきました。
- 神門くんのアーティスト性を考えるとカッコつけるのは違う
- 今回の作品の雰囲気を考えると笑うのも違う
- とはいえ3年ぶりのリリースなので「元気にやってます」という感じは出したい
というのを1枚の写真で表現したいなーと思ったので
- ふざけず
- とはいえ真面目すぎない感じで
- そうは言っても無表情でもなく
- 悟ったような余裕のある表情で
- 一皮剥けた感
を感じる1枚を撮りましょうという結論に至り、方向性が定まりました。
撮影
あとは目指す雰囲気の表情を神門くんに出してもらい、僕がそれを逃さず撮るだけです。というわけで5時間ぐらい歩きながら350枚ぐらい同じ構図で撮りました。何も考えずに革靴で行ったので歩きすぎて足が死にました。
選別&現像
あとは撮った写真を二人で見ながらフラグ立てたりして選別。そして現像。
もともと僕が普段撮っている写真を気に入ってくれた上でのご依頼だったので現像はいつも通りのものをベースにしつつ、ちょっと明るめに調整しました。表情をそこまで明るくしない分、全体的な明るさで溌剌さを出したかったからです。
最終決定
そして採用された1枚。
この日一番の表情、かつ背景のひらけた感じも良いですねという理由で採用に至りました。目線がちょっと外れていることでカッコつけないカッコよさも滲み出ていて良いと思います。自画自賛。
納品
最後は採用テイクをファイルサイズ最大で出力してデータ納品。それと別にこの日撮った写真を全て現像して400KB以下(普段僕のブログで使っている書き出し設定です)で書き出してzipでまとめてお渡しして「もし他のテイクも使いたくなったらファイル名で指定していただければ大きいサイズで書き出しますのでご遠慮なくお申し付けを」と告げてお取引終了。お疲れさまでした。
まとめ
そんなわけで初めてのアー写撮影でした。楽曲以外でも作品の力になれて嬉しいですね。できることが増えると楽しい。できることで人の役に立てるともっと楽しい。
おまけ:プロフィールページの「仕事依頼」に写真撮影を追加しました
今回の仕事を終えて、他のアーティストさんや一般の方が「撮ってほしい!」って言ってくれる可能性がゼロではないかもしれないなという小さな希望を元にプロフィールページの仕事依頼の項目に写真撮影を追加しておきました。
もし写真撮影をご依頼いただける場合はご一読ください。相場がよくわからんかったのでとりあえず今回神門くんがつけてくれたお値段を元に設定しています。
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