ほっぺたに蚊が止まっている人にあえて「蚊が止まってますよ」と伝えなかったらどうなるのか試してみた話

7月7日の夕方、僕は狐火さんとふたりで恵比寿のローソンの前でお酒を飲んでいました。

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かわいいイラストのクラフトビールを片手に暑いですねーとか言いつつお互いの近況報告をしていたら狐火さんの頬に黒いものが付着しており、その形状とこの日の気温や季節から推測するに、というか推測するまでもなくどう見ても蚊でした。

普通ならここで「蚊が止まってますよ」と告げるところですが一寸考えてやめました。単純に「このまま言わなかったらどうなるのか?」という好奇心からです。

〜3分後〜

狐火「あれ、かゆい。ほっぺた蚊に刺されました」
僕「知ってました」
狐火さん「なんで教えてくれないんですか!!!!!!!!!!」

狐火さんとは数年来の付き合いですが、彼からこんなにたくさんビックリマークが付いた発言を頂くのは初めてです。10個もビックリマーク付いててすごい。

僕「蚊が止まっている人に蚊が止まっていることを教えてなかったらどうなるか気になったんです。だから教えませんでした」

狐火さんは蚊の毒で赤く腫れた頬をさすりながら「この人マジで何言ってんの? 本当に頭がおかしいの?」という表情で僕を見つめていました。開いた口がふさがらない。頬のかゆみがおさまらない。そんな表情。

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掻いたら余計かゆくなるので叩くことでかゆみを抑えようとする狐火さん。写真で見るとオネエっぽい。

以前、「神様にフェイントをかける」という記事を書きました。本来ならば取らないような行動をあえてとることでバタフライエフェクト的な感じで未来が変わるかもねという主旨の話です。

今回「蚊が止まってますよ」とあえて狐火さんに告げないというフェイントを神様にかけて、その結果いま僕は「狐火さんの頬に蚊が止まっていたことを告げなかった世界線」にいます。

この世界線では狐火さんが頬を蚊に刺されたことで以下のようなことが起こりました。

  • 蚊の話で数分間盛り上がって笑えた
  • 頬をペチペチ叩くとオネエっぽく見えるという知見を得ることができた
  • この日のライブの曲間のMCで頬を蚊に刺された話をしてちょっとウケてた
  • 狐火さんがライブ中もライブ後もほっぺた痒そうで掻いてるところ見てたらちょっと面白かった
  • このブログ記事が生まれた

本当に死ぬほどどうでもいいことかもしれませんが、こういう死ぬほどどうでもいいことこそがこの先の未来のお酒の席でちょっとしたネタになったりして、その結果人生がほんのちょびっと笑えるものになることを僕は知っています。だからこれからも積極的に神様にフェイントをかけていこうと思うのです。オチが思いつかなかったので無理矢理良い話っぽくしました。

次に同じ機会があれば前触れもなくバチーン! とビンタして蚊を殺してみようと思います。ビンタした世界線にはいったいどんな未来が待っているのでしょうか。今から楽しみですね。

もし僕の頬に蚊が止まっていたら普通に教えてください。かゆいの嫌なので。