海釣り in 和歌山 feat.いーちゃん

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大阪に帰省するや否や地元の極悪先輩、いーちゃんに車で拉致られました。

僕「またすぐ高速乗るやん」
いーちゃん「乗るで!」
僕「何する?」
いーちゃん「釣り!」
僕「どこ行くん?」
いーちゃん「和歌山!」
僕「遠くない?」
いーちゃん「遠くない! 本州最南端!」
僕「遠いやん」
いーちゃん「和歌山の後は三重まで行くから!」
僕「アホなん?」
いーちゃん「アホやで!」

というわけで、紀伊半島を一周しながら釣りをしまくるプランが確定しました。

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途中立ち寄った釣具屋さんで餌とか仕掛けを購入。トランクの中には

  • クーラーボックス(僕用のビールといーちゃん用のソフトドリンクで一杯)
  • ロッドとリール×6セット
  • 尋常じゃない数の釣り具
  • バーベキューセット

などがあり、この人の遊びに対する全力の姿勢は本当に見習うところがあるなあと思います。

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その後片道3時間弱で和歌山の串本の漁港に到着。

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仕掛けを準備するいーちゃん。どう見てもカタギに見えません。海上に出て瀬取りとかやり出しそう。

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猫いた。

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開始。

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アジ的な何かです。

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僕もよくわからない魚が釣れたのでさっきの猫にあげました。

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オッ

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ここで食べていってほしかったのにどっか持って行ってしまった。

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5月とはいえ夜の漁港は肌寒く、スコッチで体の内部から温めるなどしていました。バランタインはうまい。いーちゃんはお酒飲めない人なので運転してもらってても気兼ねなく飲みまくれて嬉しい。

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串本で1時間ほど投げてこれ以降全く釣れなくなったので移動。三重県の七里御浜(しちりみはま)へ。完全に日が昇っていますが車内で30分仮眠するつもりが2時間ぐらい爆睡してしまった結果です。

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海が青い。最高では?

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バーベキューセットを設置して最高の追い打ちをかけます。来る途中に仕入れた貝や肉などを一心不乱に焼きまくりました。コールマンのロードトリップグリルとかいうやつらしく、スイッチひとつで火が着くので秒でバーベキューを開始することが可能。

僕「火曜日の朝から優勝してしまった」
いーちゃん「完全に勝ち組やな」
いーちゃん「こんな天気良い日にみんなは仕事してるって考えると世間の人らってアホやでな」
いーちゃん「ホンマあいつら何考えてるんやろ」
いーちゃん「何も考えてないんやろな」
僕「ヘイトスピーチがひどい」

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爆食いして腹ごなしにキャスティング。100回ぐらい投げましたが1匹も釣れなかったため速攻で飽きて昼寝しました。人間ってゴツゴツした砂利の上でも全然寝れますね。波の音が心地良い。

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全く釣れないので次の釣り場に移動。写真は途中で見かけた獅子岩(ししいわ)という観光スポット。なるほど確かにガオーという感じのシルエットをしている。

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僕「これどこ行ってるん?」
いーちゃん「わからん」

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僕「山登ってない?」
いーちゃん「わからん」

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僕「なんであんな雑な移動して漁港にたどり着けるん?」
いーちゃん「わからん」

というわけで釣り再開。サビキ釣り。

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最近はこういうパックになったやつがあるんですね。手が汚れず臭いがつかないので便利。1匹も釣れませんでした。

僕「サビキで1匹も釣れへんとか初めてやねんけど」
いーちゃん「俺もやわ。逆に奇跡やでこれ」
僕「俺に貸してくれてるこの竿とリールっていくらするん?」
いーちゃん「セットで10万ぐらい」
僕「餌とか仕掛け代は?」
いーちゃん「4,000円ぐらい」
僕「高速代とガソリン代もかかってるよな?」
いーちゃん「15,000円ぐらい」
僕「魚屋で買ったほうが早くない?」
いーちゃん「プライスレス」
僕「現実を見ろ」
いーちゃん「プライスレス」

というわけで20時間ぶっ通しで遊び倒してよくわからん小魚が1匹ずつ釣れただけの散々な釣果となりました。ただずっと楽しかったです。いーちゃんは先輩の中でもぶっちぎりで頭がイカれているので一緒にいるとひたすら笑い合えるんですよね。良い先輩を持ちました。褒めたのでまたどっか連れてってください。

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ちなみにこれは帰りのサービスエリアでいーちゃんが食べた味噌ラーメンと豚キムチ丼です。厨房のおばさんが「あれ? 2人分の注文なのに1人しかいない……」って顔をしたあといーちゃんの体を見て「ああ。この人やったらこの量食べるわな」と納得してスッとお盆を渡していたのが印象的でした。