大阪の地元の先輩で老舗キムチ屋さんの店長をやっている秀司くんから「うちのキムチの写真ちゃんと撮り直したいんやけど、そんなんできる?」という相談がありまして、「たぶん大丈夫っすよ。ブツ撮りやったことないですけど」といつも通りの見切り発車アンサーを返したところ「じゃあ頼んますー」と正式にご依頼いただきまして、そこから必死こいて「ブツ撮り 仕事」「ブツ撮り 機材」「ブツ撮り コツ」「ブツ撮り 食べ物」とかの検索ワードで電子の海をさまよいまして、ひとつの答えにたどり着きました。
それは撮影ボックス。
箱の中に照明、反射材、背景布がついてていい感じにライティングできるアイテムです。これがあれば撮影スタジオを借りることなく、自宅でハイクオリティな写真が撮れるらしい。
SAMTIANの撮影ボックス買ったった

というわけで買いました。これです。SAMTIANというメーカーのやつ。

組み立ては数十秒で完了。内側にマジックテープが付いていて、それをぺたぺたくっつけていくだけ。説明書読まなくてもできます。

背景紙が6色ついてきます。とりあえず今回は赤い食品が被写体なので白をチョイス。

ボックス内には付属のLEDライトを取り付けられます。普通の家庭の蛍光灯より確実に明るく、近くで見るとまぶしい光量。

光の強さは調光機で調整可能。ノブを回すと緩やかに明るくなったり暗くなったりするタイプのやつです。無段階調光というらしい。

ちなみに内側天井部はアルミニウムフィルムの反射材になっていて、LEDの光を拡散していい感じの照明にしてくれます。
SAMTIANの撮影ボックスで撮影するとこんな感じ
さて、設置が終わったので早速撮っていきます。とりあえずテストのために手元にあった物を置いてみました。

ROCOHのGR3をポンと置いて撮るとこんな感じ。すごい。それっぽい。

天井部に空いている穴から撮るとこんな感じ。当たり前ですが普段テーブルの上に置いた状態や手に持った状態とは写りが全然違う。The 商品画像な写り。ちゃんとしてる感が出る。
ちなみに撮影機材はX-Pro2に35mmのレンズをつけたやつです。

ヤマトのお兄さんから撮影ボックスを受け取る際に使った印鑑、キャップレス9がポケットに入っていたので撮ってみました。うん、それっぽい。
ちょっと背景色がクリーム色っぽくなっているのでこれ以降の写真は現像で調整して白に近づけることにします。それではキムチを撮っていきましょう。




どうですか、すごくないですか。めちゃくちゃそれっぽくないですか。僕はあまりのクオリティに撮りながら「俺でもこんな写真撮れるんだ……!」って興奮してしまい、時間を忘れてシャッターを切りまくってしまいました。
毎回ガジェットひとつ買うごとに引っ張り出して組み立てるかと問われるとダルいので絶対やりませんけど、今回みたいに複数の被写体(この日は20種類ぐらいのキムチを撮影しました)を高いクオリティでまとめて撮るときには使えるのではと思います。
あとはメルカリとかヤフオクの出品用に使う人も多いらしい。確かに機材でも服でもちゃんと撮られてたら「品質よさそうだな」って画像クリックしてアクセスしちゃうし、「写真ちゃんと撮るってことは発送もキチッとしてくれそう」と購入のハードルも下げられる気がします。
小物撮るのに困ったら撮影ボックス買っておけばOK
安いのに機能はしっかりしてるコスパ高いアイテム。
ブツ撮りちゃんとしたいぞ! という方は使ってみるといいと思います。
コメントを残す