読んだ:羽生善治『決断力』

久しぶりに読書をしました。将棋の羽生善治さんの『決断力』という本。

決断力 角川oneテーマ21

こうやったら決断力めっちゃつくよ、というライフハック的なのが書いてると思ってたらそういう本じゃなかったですが、学ぶことは多かったです。

読書メモ

>追い詰められた場所にこそ、大きな飛躍があるのだ p91

>意表をつかれることに驚いてはいけない。そんなことは日常茶飯事であって、予想どおりに進むことなど皆無といっていい p162

>流れをつくるよりも、サーフィンのように流れにのっていく p205

>”Keep it simple, stupid”  軍隊用語から来た俗語で、軍曹が部下に「もっと簡単にやれ、バカモン」という感じ p239

>つまり、簡単に、単純に考えることは、複雑な局面に立ち向かったり、物事を推し進めるときの合い言葉になると思う。そう考えることから可能性が広がるのは、どの世界でも同じであろう p246

>情報におぼれるのではなく、まず、「自分の頭で考える」ことが先 p260

>知識を「知恵」に昇華させることで初めて可能になる。知識をうまくかみ砕いて栄養にする感覚である p285

>勢いはいつまでも続かない。どこかで止まる。一方、経験は、積めば積むほどいいものだと思っている p312

>「仕事にゆき詰まったときは整理整頓」 p353

>見た目にはかなり危険でも、読み切っていれば怖くはない p358

>勝つのは一点差でいい。五点も十点も大差をつけて勝つ必要はない。常にギリギリの勝ちを目ざしているほうがむしろ確実性が高くなると思っている p364

>大山康晴先生は、「相手に手を渡す」のが上手で、意図的に複雑な局面をつくり出して相手の致命的なミスを誘導してしまうのが非常に得意であった。自分の力ではなく相手の力も利用して技をかける、だから強かった p375

>先生は、名人への夢を実現するためにとんでもないことをした。名人位を獲得する四、五年前に、自分の将棋を一新させたのだ。今まで培ってきたものをすべて捨て、まさに一から変えた p412

>将棋は常に決断しなくてはいけない。毎回石橋をたたいて渡っていたのでは、渡れる橋は限られてしまう。そう決心したのだろう p423

>「仲間に信用されることが大切だ」  といったのは大山康晴先生だが、これこそ必勝の秘訣 p475

>将棋にかぎらず、ぎりぎりの勝負で力を発揮できる決め手は、この大局観と感性のバランスだ。感性は、どの部分がプラスに働くというのではなく、読書をしたり、音楽を聴いたり、将棋界以外の人と会ったり……というさまざまな刺激によって総合的に研ぎ澄まされていくものだと思っている p613

>物事を進めようとするときに、「まだその時期じゃない」「環境が整っていない」とリスクばかりを強調する人がいるが、環境が整っていないことは、逆説的にいえば、非常にいい環境だといえる。リスクを強調すると、新しいことに挑戦することに尻込みしてしまう。リスクの大きさはその価値を表しているのだと思えば、それだけやりがいが大きい p668

>積極的にリスクを負うことは未来のリスクを最小限にすると、いつも自分に言い聞かせている p700

>最先端の将棋は若い人たちが創り出すことが多いので、私も後輩たちの棋譜はよく見る p724

>「そんな馬鹿な」と思われることから創造は生まれる p784

>先入観や思い込みを持っていると、「違う手もあるのではないか」「ゼロに近いことに挑戦しよう」という考えは思い浮かばない p791

>自信を持つには相当勉強しなくてはいけない p824

>深い集中を得られるかどうかは、私の場合は、将棋を指していて、面白いと感じられるかどうかによる。楽しい局面かそうではないかで集中の度合いは全然違う p885

>集中力がある子に育てようとするのではなく、本当に好きなこと、興味を持てること、打ち込めるものが見つけられる環境を与えてやることが大切だ。子どもにかぎったことではない。誰でも、これまでに興味を持って夢中になったものがあるだろう。遊びでもゲームでも何でもいい。そのときの感覚であり、充実感だ。それを思い出せば、集中力のノウハウはわかるはずだ p898

>何かに興味を持ち、それを好きになって打ち込むことは、集中力だけでなく、思考力や創造力を養うことにもつながると思っている p902

>タイトル戦の前などには、ボーッとした空白の時間をつくるようにしている。頭の中に空いたスペースがないと集中できない p939

>生活の中でぼんやりすることは大切だ。最近は、サラリーマンの方々の間で、働きすぎによる過労死が問題になっているが、四六時中、仕事について考えたり、思い悩んだりしているとストレスが蓄積してしまうだろう。将棋はいつでも、どこでも考えられる。頭が煮詰まってしまう。いかに切り離すかが大事なのだ p943

>損を一気に取り戻そうとすると、うまくいかないことが多い。徐々に差をつめることが大切である。借金をして、賭け事などで一気に返済しようとして成功した話を聞かないのと同じだ p1090

>最近、私は色紙を頼まれると、「玲瓏」とよく書く p1120

>玲瓏は、四字熟語の「八面玲瓏」からとったもので、周囲を見渡せる状況を意味している。同時に、そういう心の状況を表す言葉でもあり、いつも透き通った心静かな気持ちをもいう。「明鏡止水」という言葉の心境と似ている。   p1122

>勝負に一番影響をするのは「怒」の感情だ p1137

>人生の中で目ざしているものがはっきりしている人は、いくつになってもエネルギーがある p1202

>ビジネスや会社経営でも同じだろうが、一回でも実践してみると、頭の中だけで考えていたことの何倍もの「学び」がある。理解度が深まることで、頭の中が整理され、アイデアが浮かびやすくなる。新しい道も開けてくるだろう p1371

>「勉強ができないからという理由で餓死をした人は世界にいない p1634

>餓死するようなことがないなら、勉強ができなくても生きていける。だとすると、好きなことをやったらいいのではないかと気づいた p1637

>何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続してやるのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている p1674

>将棋にかぎらず習い事は、自分が少しずつでも進歩しているのがわかると継続できるが、足踏みし上達しないと嫌になってしまう p1708

>個人のアイデアは限られている。何かをベースにして、あるいは、何かをきっかけにしてこそ新しい考えがいろいろ浮かぶ。「真似」から「理解」へのステップは、創造力を培う基礎力になるのだ p1803

>忘れれば脳のその部分に空いたスペースができる。そこから新しい発想が生まれるのではないか、むしろ忘れることはいい傾向なのではないかと考えるようにしている p1862

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