個人売買で車を買って、業者を使わず自分で名義変更してみたので手続きの流れとか金額とかまとめ

上記の記事で書いた通り、リンカーンのナビゲーターというアメ車を買いました。人生で初の車購入。そして今回は「個人売買」に挑戦しました。

右も左もわからないまま調べたり教えてもらったりして先日無事名義変更が完了。晴れて僕の車となりました。

というわけで本記事では今回の個人売買を通して得た知見を、実際の購入の流れに沿ってまとめます。

「中古車屋になかなか出回らない車を手に入れたい」「手間と時間はかかってもいいから安く買いたい」という方の参考になれば幸いです。

まずはネットで車を探そう

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まずは欲しい車をネットで探します。僕は以下の順で調べました。

  • カーセンサーやグーネットなどの中古車情報サイトで検索して市場の相場感をざっくり知る
  • ヤフオクの落札相場を見て個人売買の相場感を頭に入れる
  • ヤフオク、メルカリ、ラクマなどのフリマサイトで自分が欲しい車を探す

ちなみに僕が今回買ったナビゲーターはメルカリで見つけたものです。

現車確認

欲しい車が見つかったら出品者とスケジュールを調整して、現車の状態をチェックしに行きます。

確認せず購入することもできますが、出品ページの写真や文章だけだとわからない箇所が結構あるので絶対見たほうがいいです。僕の場合は実際に見てみたら

  • 思っていたよりシートが加水分解でボロボロになっていた
  • 内張りに年式相応の劣化があった
  • 外装に錆や打痕があった
  • 車検が8月頭まで残ってるって聞いてたけど出品者の確認ミスで車検証見たら5月末までだった

などの発見がありました。

「これらを考慮しても第一候補だけど、今この場で飛びつくほどではないかな」と判断して一旦保留することに。

一部金の支払い

「稼いだお金全部使う」の記事で書いた「100万円以下の買い物の場合は72時間以上悩まない」のルールに従って約3日で決定。検討の結果、現車確認した車を買うことに決めました。

早速出品者に購入意思があることを伝えて、一部金を支払って車を抑えます。ワクワクしてきた。

ちなみにこの時点で車検証のコピーか写真をもらっておくと並行して他の手続きを進められるので便利です。

並行して進める手続きその1:駐車場の確保

購入が決まったら引き渡しの日までの間に並行して手続きを進めます。まずは駐車場の確保。

  1. 近所の不動産屋さんに行って
  2. 自宅近辺で空いているところをいくつか提案してもらって
  3. 車が入るかどうかを現地確認して
  4. 契約

という流れでした。駐車場はだいたいどこも仮押さえができないので、「ここだ!」ってなったら迷わず申し込んだほうがよさそうです。

なお車庫証明を取る必要がある場合はこの契約の時点で不動産屋さんにその旨を伝え、「保管場所使用承諾証明書」というものをもらいます。僕が契約した不動産屋の場合、この証明書の発行手数料は2,200円でした。

並行して進める手続きその2:車庫証明の取得

不動産屋さんでゲットした保管場所使用承諾証明書を持って警察署へ。自動車保管場所証明書(車庫証明)を取りにいきます。

手続き自体は簡単。

  • 警察署の車庫証明の窓口で書類をもらって
  • 記入例を見ながら記載して
  • 保管場所使用承諾証明書と一緒に提出して
  • 後日指定された日に取りにくる

だけ。


証紙代は2,600円。3日後に自動車保管場所証明書が交付されました。

並行して進める手続きその3:任意保険に入る

並行してやることその3。任意保険の加入手続きをします。我が家にはすでに車が1台あり、僕名義でイーデザイン損保というところに加入していたのでそこに追加契約する形にしました。

ただ今回はアメ車の中古車ということで「以下の条件で同意いただけるなら加入可能です」と説明されました。

  • 現在の等級をナビゲーターに引き継ぐ
  • 今まで使っていた車をセカンドカーとして登録
  • 契約期間は元々の契約の満期までで、それ以降の更新は不可
  • ナビゲーターに車両保険は付帯できない

ざっと調べたところ問題なさそうだったのでこのイーデザイン損保で契約。保険料は満期までの9ヶ月分で30,000円ちょい。

電話中に知ったのですが僕は20等級という最高の等級を持っていて、かつゴールド免許なので割と安い保険料になっているらしいです。優良ドライバーでよかった。

引き渡し当日

駐車場も車庫証明も保険も準備完了であとは受け取るだけ。受け取り後の名義変更を円滑に終えるために、引き渡し当日は必要書類を不備なく揃えておきたいところ。売り手と買い手が用意する書類を表にまとめておきます。

相手(売り手)が用意するもの僕(買い手)が用意するもの
印鑑証明書(発行後3ヵ月以内)印鑑証明書(発行後3ヵ月以内)
委任状(実印)売買契約書
譲渡証明書(実印)
自動車検査証(車検証)
リサイクル券
納税証明書
自賠責保険証

売買契約書はネットで検索して見つけたテンプレートを適宜調整して、事前に売り主にメールで「これでいいですか?」って確認の上、当日持参しました。

当初「ノークレームで」という条件だったのですが、地元で車屋さんを経営している先輩に相談したところ「瑕疵担保責任(売買において隠れた瑕疵が発覚した場合、買主は売主に対して補修や損害を請求することが可能になる条件)はつけておいたほうがいい」というアドバイスをもらったので60日間の瑕疵担保責任を設定しました。

当日はこの売買契約書に売り手と買い手双方が署名捺印するので実印も用意しておきます。

当日やったこと

引き渡し時は

  • 相手が用意した書類の印影が印鑑証明と同じものかどうかを確認
  • 念のためお互いの免許証の写真を撮影
  • 言った言わないでモメると絶対めんどくさいので会話は全部録音

などをしました。何があるかわからないので念には念を。

管轄の陸運局で名義変更手続き

車の引き渡しを終えてルンルン気分で帰ってきたら最後の大仕事。管轄の陸運局で名義変更手続きをします。

名義変更の流れは以下の通り。書類は記入例の紙がカウンターに置いてありますし、万が一間違えても係の人が修正方法を教えてくれるのでそんなに難しくないです。

  • 名義変更用紙の作成(登録手数料500円)
  • 新しい車検証の交付
  • 今までのナンバー返納
  • 税申告
  • 旧ナンバーの返却
  • 新ナンバーの交付(1,490円)
  • 自分で新ナンバー取り付け
  • ナンバーに封印してもらって終了

名義変更が無事完了。所要時間は1時間ちょい。これでやっとリンカーンのナビゲーターの所有権は僕に移り、正式に僕の車となりました。ミッションコンプリートです。

車両代以外にかかったお金まとめ

今回個人売買で車を買ってみて、一連の手続きにかかった費用をまとめます。

  • 印鑑証明書手数料:300円
  • 自動車保管場所使用承諾書発行手数料:2,200円
  • 車庫証明証紙代:2,600円
  • 名義変更登録手数料:500円
  • 新ナンバー交付:1,490円

全部で7,000円ぐらい。ちなみに車両代は30万円でした。外車の値段とは思えないほど安く済んだ。

まとめ:やってみるとそこまで難易度高くなかった

というわけで初めての中古車個人売買の流れでした。

取り掛かる前は本当に車のことなんて何にも知らなかったので「車買うとか、業者使わずにできるもんなのか……?」と不安だったのですが、終えてみると意外とスムーズに進んで、「車関係の手続きの流れを知れて面白かったな」「実際やってみるとそこまで難しくなかったな」という感想です。

ただ僕はそもそもこういう事務手続きとか契約関係について学ぶのが好き & 平日もそこそこ時間に余裕があって割と動けるという人間だからそう思っただけで、手放しで万人にはおすすめしません。

個人売買は普通に手間も時間もかかりますし、陸運局は平日しか開いてないし、手続きでミスって差し戻し食らったら非常にダルいでしょうし、名義変更が完了するまでの期間はずっと「ネットで知り合った人を信用して大金を払っていいのか」みたいな考えがついて回ります。費用対効果を考えると多くの人にとっては信頼できる中古車屋さんで買うほうが断然いいでしょう。

最後におすすめのアメ車の中古屋さん紹介

「記事読んだけど個人売買で買うのはちょっと自信ないな」という人のために僕の地元の先輩、いーちゃんが店長をやっているカースピリッツを紹介しておきます。

そもそも同じ地元の先輩なので100%信頼できるという贔屓目もあるのですが、それ抜きに考えてもお節介焼きのいーちゃんが親身になって対応してくれるし、説明わかりやすいし、会話中に隙あらば笑かしてくるので、安心しつつ楽しく車を買えると思います。

参考までにいーちゃんが登場する記事を並べておきます。中古車選びには何の参考にもなりませんが、人柄がわかって「この人のところで買おう」ってなるかもしれませんし、「なんなんだこのデブは」ってなって終わるかもしれません。暇なときにでも読んでみてください。

おまけ


自分で名義変更をすると旧ナンバーは自分でドライバーで外す必要があるのですが、なんかものすごい犯罪を犯している気分になりました。