8畳と6畳の和室をブチ抜いて開放感あるリビングにしたい
古民家をDIYでリノベーションして最高の住み心地にするぞプロジェクト第一弾。今回は和室のフローリング化に挑戦です。
- 畳はメンテナンスが大変
- 自分の生活習慣では地べたに座ったりコタツを使ったりすることはない
- 見栄えもフローリングのほうが好き
などの理由により思い切って洋室に変更することにしました。ついでに8畳と6畳の続き和室の仕切りを取っ払って、14畳のリビングに改造します。
畳の部屋をフローリングにする手順
今回の手順は以下のとおり。
- 部屋を片付ける
- 畳を剥がす
- 透湿防水シートを貼る
- 根太を打つ
- 断熱材を入れる
- 合板を貼る
- フローリングを敷いて釘を打つ
部屋を片付ける
というわけでやっていきましょう。まずは残置物を片付けるところから。
これを業者さんにお願いして全部持っていってもらいました。
その後、襖や縁側の障子も一旦すべて外して広々と。雰囲気が全然違う。この時点で想像していた以上の開放感を感じており、成功を確信しています。
畳を剥がして掃除する
続いて畳を全て剥がします。畳の下には結構なチリや埃があるのでマスク着用の上で作業するといいでしょう。畳をすべて剥がし終わったら掃除機で全面的に掃除します。
和室と和室の間の敷居も取っ払います。バール使ってテコの原理でガッてやったら普通に取れた。
敷居の受け口みたいなところも不要なのでノコギリでカット。両刃のノコギリかっこいい。
透湿防水シートを貼る
床がフラットになったところで、透湿防水シートを床板に貼っていきます。14畳で上の1000mm × 50mのやつが余るぐらいでした。
こんな感じ。透湿防水シートを貼る時の心得は
- 印字が書いてあるほうが外側
- つなぎ目になるところは点線を重ねる
- 重なり合う部分は気密防水テープでとめる
- 端っこも気密防水テープでとめる
の4点。気密テープは2ロール使いました。
根太を打つ
続いて根太(ねだ)を打っていきます。フローリングの下地になる部分。
こんな感じで等間隔に。根太の芯から芯の間は303mmのピッチで配置するのがスタンダードらしく、それに習いました。使った根太の厚みは30mmのもの。これを40mmのビスで止めていきます。インパクトドライバー必須。
材料を買うときはトータルの厚みが畳のときと同じになるように
そうそう、今回剥がした畳の暑さが55mmだったので、フローリングにした後も同じ厚みになるように計算しなければいけません。今回僕が使った各材料の厚みは以下のとおりです。
- 根太 & 断熱材:30mm
- 合板:11mm
- フローリング材:15mm
30mm + 11mm + 15mm = 56mm
合板は10mmのものが欲しかったのですがコメリには9mmか11mmのものしかなくて、「分厚い方が断熱効果高いやろ」という雑な理由で11mmのものを採用しました。仕上がり的には特に浮いたりはみ出たりしていないのでOKだと思います。
根太の長さが足りないところは丸ノコでカットして調整していきます。怪我しないように気をつけてね。
根太打ち完了の図。長い棒しか出てこないテトリスみたいで気持ちいい。
断熱材を入れる
続いて断熱材を入れていきます。今回使った断熱材は「スタイロフォーム」というもので、30mmの厚みのもの。これをカッターナイフを使って根太と根太の間のサイズぴったりに切って、ギチギチとつめていきます。
こんな感じ。これで冬の寒さ対策もバッチリだ!
ちなみにスタイロフォームは1820mm × 910mmのサイズを12枚使いました。Amazonのリンク貼りましたがホームセンターで買ったほうが安いと思います。
合板を貼る
断熱材を入れ終えたらその上に合板を貼っていきます。これまた40mmのビスをインパクトドライバーで。ビスは根太を狙って打ちます。断熱材は発泡スチロールみたいなスカスカのものなので、そこにビス打っても意味なくて空回りし続けます。
端っこは丸ノコを使って合板をちょうどいいサイズにカットしてはめていきます。
Done!!
仕上がりが見えてきました。次はいよいよフローリングを貼っていきます。と、その前に一旦お掃除。ビス打ちすると木屑が出るのでこれを綺麗にして快適に作業できるようにしましょう。
ルンバも大喜びで駆け回っています pic.twitter.com/2ouXwJJ94U
— 観音クリエイション (@kannnonn) September 15, 2020
掃除機かけるのダルかったのでルンバにお願いしました。
フローリングを敷いて釘を打つ
で、最後の工程。フローリングを貼っていきます。
フローリング材はtoolbox(ツールボックス)というDIYリノベーションの通販サイトでいくつかサンプルを取り寄せて、その中から気に入った継ぎ無垢フローリング アカシア/クリアというものを選びました。14畳分で104,304円、別途送料が10,560円で合計114,864円。
フローリングを貼る方法は
- 端っこは隠し釘で止める
- それ以降は実(さね)(なんかカポッとはめ込むような作りになってる)を噛み合わせる
- 噛み合わせたらフローリングとフローリングの間にスペーサーと呼ばれる厚紙を差し込む
- 横から当て木をして金槌で叩く
- 実(さね)の部分に斜め45°で釘を打つ
- 以降カポッとはめ込んで釘を打つの繰り返し
という流れです。
スペーサーを差し込む理由ですが、無垢材は湿度によって伸縮するのでギチギチに貼っちゃうと膨張したときに反ったり割れたりすることがあるらしいです。なので余白を作っておいて、膨張しても木と木が干渉し合わないようにする、という。
釘打ち機マジ便利。もう金槌でトントンやってた時代には戻れない pic.twitter.com/7TMOoHXJNj
— 観音クリエイション (@kannnonn) September 16, 2020
ちなみに釘打ち機は絶対に持っておいた方がいいです。単純作業にかける時間と労力は無駄。課金してサクサク進めよう。コンプレッサーとホース合わせても2万円を切ります。これは本当に買ってよかった。買ってなかったと思ったらゾッとするレベル。
進捗です pic.twitter.com/Cr5f3NZ4GP
— 観音クリエイション (@kannnonn) September 16, 2020
完成
そんなこんなで無事完成。めっちゃいい感じ。無垢材最高。写真のクオリティが急に上がったのはテンション上がって一眼レフカメラで撮影したからです。
施工日数
やり始める前は「まあ1日か2日で終わるっしょ」とナメてかかっていたのですが、結局毎日8時間ぐらい作業して計4日間かかりました。
重いものを運びまくるのでわけわかんないところが筋肉痛になるし、いろんなところを行ったり来たりするのでめちゃくちゃ汗だくになります。
作業中はBCAA、作業後はプロテインを飲みまくっていましたが、それでも回復が追いつきませんでした。DIYで古民家リノベーションしてればジム通わなくてもいいと思う。
費用総額
最後に今回使った材料の費用総額のお話。
- 透湿防水シート:3,480円
- 気密テープ2本:1,030円
- 根太37本:6,986円
- スタイロフォーム12枚:1,3320円
- 11ミリの合板14枚:1,9600円
- 継ぎ無垢フローリング6,519円×16セット + 送料10,560円:114,864円
で、159,276円となりました。
このほかに
- スペーサー用の厚紙(わざわざ名刺用の印刷用紙を買った)
- 隠し釘
- ビス
などを買い足したりしましたが、まあ17万円見ておけばDIYで14畳の部屋を無垢フローリングにリノベーションできると思います。(工具は別途必要)
まとめ
DIYで古民家リノベーション、完全に初挑戦でしたがちゃんと形にできて嬉しい。部屋が自分好みのいい感じの雰囲気に変化していくのは最高にめでたいです。とりあえずスピーカーを設置して爆音で小躍りしました。
今回のリノベーションの様子はYouTubeでも公開しているので、動画で見たいぞ! という方はぜひご覧ください。
次回は壁のお手入れをしていきます。土壁に漆喰を塗って、モダンでスタイリッシュな見た目にする予定。
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